原油価格高騰下における国際穀物価格動向の特性

  • Ito Shoichi
    Dept of Ag. Resources and Economics, Facutly of Ag., Kyushu University
  • Nguyen Hung Cuong
    MS graduate student, Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University
  • Takashi Kubo
    MS graduate student, Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University
  • Chandaworn Bounnad
    MS graduate student, Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristics of International Grain Price Movements under the High Oil Prices

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抄録

各穀物の国際価格は2008年初頭から上昇を始め,最高値を更新し続けた.価格の高騰には多くの要因が推測されるが,トウモロコシ(コーン)がエタノール生産に利用されるようになってからは原油価格の高騰が主要因である可能性が高いことが本研究により強く示唆された.2007年7月2日から2008年8月4日までの穀物価格(コメ,コーン,コムギ,ダイズ)と原油価格の毎日の終り値をシカゴ商品取引所およびニューヨーク・マーカンタイル取引所からそれぞれ入手し,最小2乗法による回帰分析を行い,原油価格と穀物価格との日々の連動性を分析した.分析の結果,原油と各穀物の価格変動には有意性1%レベルの正の関係がみられた.エタノールの利用が少ないコメとコムギにおいて将来の国際価格の低迷を防ぐためにも将来はバイオ燃料に活用されることが重要になるのではないか.<br>

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