ハシビロコウの拡張した咽頭および舌骨の機能形態学

  • 遠藤 秀紀
    東京大学総合研究博物館 東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 東京大学大学院農学生命科学研究科農学国際専攻 公益財団法人山階鳥類研究所
  • 山崎 剛史
    公益財団法人山階鳥類研究所
  • 森 健人
    東京大学総合研究博物館 東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻
  • 工藤 光平
    東京大学総合研究博物館 東京大学大学院農学生命科学研究科農学国際専攻
  • 小薮 大輔
    東京大学総合研究博物館

書誌事項

タイトル別名
  • Functional Morphology of the Enlarged Pharynx and Hyoid Bone of the Shoebill

抄録

ハシビロコウ(Balaeniceps rex)の咽頭腔と舌骨を三次元 CT画像解析により検討した。咽頭と頭側の食道は,左右両側へ著しく拡大していた。巨大な咽頭と頭側の食道,固定されていない柔軟な舌骨,退化した舌が観察された。これらはハシビロコウがその採餌生態に特徴的な大きな食魂を受け止めることを可能にしていると考えられた。ハシビロコウの咽頭腔領域の構造は,大きな食塊を消化管へ通過させる柔軟な憩室として機能していることが示唆された。また,舌骨,口腔,咽頭腔,頭側の食道腔に左右非対称性が観察された。この非対称性もハシビロコウが大きな魚体を嚥下することに寄与している可能性がある。

収録刊行物

参考文献 (6)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204488051328
  • NII論文ID
    130004559272
  • DOI
    10.5686/jjzwm.19.21
  • ISSN
    2185744X
    13426133
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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