数種類の薬剤によるジャワマングース(<i>Herpestes javanicus</i>)の化学的不動化

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  • Chemical Immobilization of the Small Asian Mongoose using Anesthetic Medicine

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沖縄島産ジャワマングース92頭を用いて化学的不動化薬の効果について検討を行った。ペントバルビタールナトリウムは不動化に要する投与量に個体差(24.6〜66.7mg/kg)があり,塩酸メデトミジン(Med)は投与量(0.1mg/kg,0.5mg/kg,1.5mg/kg)に対して不動化が不確実であり,また,塩酸ケタミン(Ket)は70mg/kgでは不動化に至らなかった。MedとKetの混合薬は,Med(0.09mg/kg)とKet(26.5mg/kg)の混合で速やかな導入効果を得た。この混合薬による平均導入時間は5.2分間,また,塩酸アチパメゾールを拮抗薬剤とした覚醒時間は11.6分間であった。この混合薬は他の濃度の混合薬と比較して,死亡事故がないことおよび薬剤の投与量(0.6ml/kg)が少なく,マングースへの使用が安全に行えることが確認された。

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