協調学習における対面コミュニケーションとCMCの接続に関する研究

  • 望月 俊男
    総合研究大学院大学文化科学研究科メディア社会文化専攻:日本学術振興会
  • 江木 啓訓
    慶應義塾大学大学院理工学研究科
  • 尾澤 重知
    北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科
  • 柴原 宜幸
    日本橋学館大学人文経営学部
  • 田部井 潤
    浜松大学国際経済学部
  • 井下 理
    慶應義塾大学総合政策学部
  • 加藤 浩
    総合研究大学院大学文化科学研究科メディア社会文化専攻:メディア教育開発センター

書誌事項

タイトル別名
  • A Study of Connectivity between Face-to-Face Communication and CMC in Collaborative Learning.
  • キョウチョウ ガクシュウ ニ オケル タイメン コミュニケーション ト CMC ノ セツゾク ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

近年,CSCLの研究の中でも対面学習機会の重要性が指摘され,学習者が学習リソースとしてCMCを活用するために,対面学習機会をいかにデザインするべきかという議論がなされている.本研究は,教師の介入の弱い学習者構成型の授業を対象に,学生がCMCを活用するために,対面コミュニケーションとCMCをどのようにデザインしているかを分析した.その結果,対面コミュニケーションとの接続が円滑に行われたグループほどCMCを活用できており,学習者が対面での議論の内容やプロセスをよく理解し,積極的に参加していたことが分かった.以上のことから,学習者が対面コミュニケーションとCMCの複合的な環境で有効に活動するためには,対面学習機会において,学習者間で議論の内容やプロセスをオープンに共有する学習環境をデザインすることにより,学習者の理解度・参加度を向上する必要性があることを論じた.

収録刊行物

被引用文献 (6)*注記

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参考文献 (20)*注記

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