水とヒト : 生理的立場から

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  • Water and Human Beings : from the Physiological Viewpoint
  • ミズ ト ヒト セイリテキ タチバ カラ

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抄録

水は人間が生命を保っのに不可欠のものである。人は食物がなくとも,水さえあれば数十日は生きることができる。水は人といろいろの関わりがある。人が口から摂取する水分は一日約2,200mlであり,それらは身体に吸収され,各種の物質を含み,代謝作用を行う。人が生理的に必要とする水分の量は,普通一日約1,500mlであり,身体のなかの水分,体液は体重の50〜70%におよぶ。発汗や不感蒸泄などによる身体からの水分の排泄に対して,飲料水などによる水分の摂取によって,身体内の水分平衡が保たれる。生体内での反応の多くは,水の存在の下に行われ,食物の消化,吸収や排泄などの媒体,ホルモンなどの分泌,そして体温調節への関与などが主なものである。ここでは,生理的な観点から身体内の水について,その存在,働き,吸収と排泄量のアンバランス,それらに伴う健康障害などについて述べる。

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