コンゲンシンAが阻害する制御されたネクローシス
-
- 紙透 伸治
- 麻布大学獣医学部
この論文をさがす
説明
制御された細胞死としてはアポトーシスがよく知られている.一方,細胞死の形態が異なるネクローシスは,長年にわたり偶発的な細胞死とされてきた.しかしながら,制御されたネクローシスである「ネクロプトーシス」が近年発見され,注目を浴びている.ネクロプトーシスは,アポトーシスと異なりプロテインキナーゼであるRIP3により制御される細胞死であり,炎症性疾患などとの関連性が示唆されている.本稿では,新たにLiらによってRIP3依存性のネクロプトーシスを阻害する植物由来の化合物が報告されたので紹介する.<br>なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.<br>1) Sun L., Wang X., Trends Biochem. Sci., 39, 587-593 (2014).<br>2) Li D. et al., Cell Chem. Biol., 23, 257-266 (2016).<br>3) Li Q. et al., J. Am. Chem. Soc., 135, 4996-4999 (2013).
収録刊行物
-
- ファルマシア
-
ファルマシア 52 (12), 1156-1156, 2016
公益社団法人 日本薬学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204498401024
-
- NII論文ID
- 130005171349
-
- ISSN
- 21897026
- 00148601
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可