書誌事項
- タイトル別名
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- The Reduction Mechanism of the Type III/I Collagen Ratio with Aging: Age-related Change in Meprin, a Type III Collagen Propeptide Cleavage Enzyme
- 加齢にともなうⅢ型コラーゲン/I型コラーゲンの比率の減少メカニズム : Ⅲ型コラーゲンプロペプチド切断酵素meprinの加齢変化
- カレイ ニ トモナウ Ⅲ カタ コラーゲン/Iガタ コラーゲン ノ ヒリツ ノ ゲンショウ メカニズム : Ⅲ カタ コラーゲンプロペプチド セツダン コウソ meprin ノ カレイヘンカ
- ~Ⅲ型コラーゲンプロペプチド切断酵素meprinの加齢変化~
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説明
真皮のコラーゲン線維はⅠ型およびⅢ型コラーゲンから構成されており,加齢とともにⅢ型コラーゲン/Ⅰ型コラーゲンの比率が減少する。また,これが真皮の物性に影響を及ぼすと考えられている。コラーゲン分子は,線維芽細胞において,プロ体として合成,分泌されたのち,酵素によりN末端およびC末端のプロペプチドが切断されることで互いに会合し,コラーゲン線維を形成する。今回,コラーゲン線維におけるⅢ型コラーゲン/Ⅰ型コラーゲンの比率の加齢にともなう減少メカニズムを調べる目的で,Ⅰ型およびⅢ型コラーゲンのプロペプチド切断酵素の加齢変化について検討した。また,Ⅲ型コラーゲンのプロペプチド切断酵素であるmeprinに及ぼすスクシニルブリオノール酸2Kの効果についても検討した。その結果,Ⅲ型コラーゲンのプロペプチド切断酵素meprinの発現は,Ⅰ型コラーゲンのプロペプチド切断酵素BMP-1およびADAMTS-14よりも加齢とともに顕著に減少した。また,スクシニルブリオノール酸2Kは,meprinの発現を促進した。以上から,Ⅲ型コラーゲンのプロペプチド切断酵素がⅠ型のそれよりも顕著に減少するということが,コラーゲン線維中のⅢ型コラーゲン/Ⅰ型コラーゲンの比率を低下させる一因であると考えられた。また,スクシニルブリオノール酸2Kにmeprinを増加させる効果が認められたことから,加齢によるmeprinの減少を防ぐことでⅢ型コラーゲン/Ⅰ型コラーゲンの比率の減少を抑制し,真皮の物性変化を改善できると示唆された。
収録刊行物
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- 日本化粧品技術者会誌
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日本化粧品技術者会誌 47 (4), 278-284, 2013
日本化粧品技術者会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204500023680
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- NII論文ID
- 130005114037
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- NII書誌ID
- AN00101606
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- ISSN
- 18844146
- 03875253
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- NDL書誌ID
- 025150492
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可