-
- 岡本 亨
- 資生堂 グローバルイノベーションセンター
書誌事項
- タイトル別名
-
- Formulation Strategies for Skincare Cosmetics with a High Moisturizing Effect
- 特集総説 スキンケア製品開発における実践技術(2)高保湿スキンケア製剤の処方設計の考え方
- トクシュウ ソウセツ スキンケア セイヒン カイハツ ニ オケル ジッセン ギジュツ(2)コウホシツスキンケア セイザイ ノ ショホウ セッケイ ノ カンガエカタ
この論文をさがす
説明
角層の乾燥は肌荒れを引き起こす。角層保湿はスキンケア化粧品にとって重要な機能である。角層保湿においては,角層に水を保持することと,皮膚からの水の揮散を防ぐことが重要である。スキンケア基剤の物理化学的な性質はこれらと密接に関係しており,適切な基剤設計を行うことで保湿作用を高めることができる。保湿剤は角層保湿において重要な役割をもっている。保湿剤は角層に貯留されることで保湿機能が高まることから,角層への浸透性を高めるためには,保湿剤の角層への分配を高める成分を水相に配合する手法が有効である。また,αゲル基剤は少量の適用でも優れた角層保湿効果を示す優れた基剤である。炭化水素油分のような疎水的な成分で肌を閉塞すると,皮膚からの水分蒸散が妨げられて肌表面に水分を保持することができる。閉塞効果は分子量の高い油分で高まるが,基剤を肌上に均一に展開することが重要である。さらに,保湿剤の浸透と水分のオクルージョン効果を両立した基剤としてαゲル基剤の超微細エマルションについて紹介する。これらのコンベンショナルな手法に加えて,角層細胞間脂質の修復に関する新たな知見について議論する。
収録刊行物
-
- 日本化粧品技術者会誌
-
日本化粧品技術者会誌 50 (3), 187-193, 2016
日本化粧品技術者会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204501525504
-
- NII論文ID
- 130005464866
-
- NII書誌ID
- AN00101606
-
- ISSN
- 18844146
- 03875253
-
- NDL書誌ID
- 027669345
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可