気液平衡試験によるCO2回収時のアルカノールアミン化学吸収剤の評価について

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タイトル別名
  • Evaluation of Alkanolamine Chemical Absorbents for CO2 from Vapor-Liquid Equilibrium Measurements
  • キエキ ヘイコウ シケン ニ ヨル CO2 カイシュウジ ノ アルカノールアミン カガク キュウシュウザイ ノ ヒョウカ ニ ツイテ

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抄録

気液平衡試験装置(容積1 L)を試作し,主要なCO2吸収液5種の気液平衡特性試験を行った.試験した吸収液は2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール(AMP),KS-1液,モノエタノールアミン(MEA),メチルアミノエタノール(MAE)およびジエタノールアミン(DEA)である.AMPとKS-1液がCO2に対して優れた気液平衡特性を示した.すなわち,両者はCO2吸収量が0.76–0.80 mol CO2/mol amineと大きく,かつ高温側で0.16–0.23 mol CO2/mol amineと再生しやすい性質がある.<br>次に,CO2分離回収装置の吸収条件と再生条件における各々の吸収液のCO2ローディングから,前者と後者のCO2ローディングの差を実効CO2ローディングと定義した.この実効CO2ローディングは,CO2分離回収プロセスにおける正味の吸収性能を決める重要な指標となることがAMPとKS-1液の結果から判明した.

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