キレート化剤による重金属汚染土壌の浄化

  • 牧 善朗
    メック(株)
  • 芝田 隼次
    関西大学 環境都市工学部エネルギー・環境工学科
  • 村山 憲弘
    関西大学 環境都市工学部エネルギー・環境工学科
  • 西村 泰宏
    関西大学 環境都市工学部エネルギー・環境工学科
  • 上嶋 優矢
    関西大学 環境都市工学部エネルギー・環境工学科

書誌事項

タイトル別名
  • Treatment of Heavy Metal Contaminated Soil with Chelating Agent
  • キレートカザイ ニ ヨル ジュウキンゾク オセン ドジョウ ノ ジョウカ

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説明

本研究では,鉛,銅,カドミウムを含む人工汚染土壌を作成し,キレート化剤であるクエン酸とEDTAを用いて人工汚染土壌からの上記重金属の溶出・除去を試みた.回分溶出操作での最適な条件を調べたところ,クエン酸濃度0.1 mol/dm3,pH 3–4,振盪時間30 minが適切な操作条件であった.EDTAを用いた時には0.025 mol/dm3の濃度が適切であった.カラムによる連続溶出操作を行い,土壌汚染に関する環境基準値を満たすために必要な通液量と溶出速度を求めた.土壌充填量に対して約14倍量のキレート化剤溶液を通液することにより,重金属が除去できることがわかった.得られた溶出速度は,ヒープリーチング形式で汚染土壌を処理するときの設計指針になると考えられる.

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参考文献 (26)*注記

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