廃プラスチックを硫化物化媒体/固化材とした飛灰中鉛化合物の固定化

  • 澤田 佳代
    名古屋大学大学院工学研究科エネルギー理工学専攻
  • 神田 真吾
    名古屋大学大学院工学研究科エネルギー理工学専攻
  • 松田 仁樹
    名古屋大学難処理人工物研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Stabilization of Lead Compounds in Fly Ash by Using Waste Plastic as a Sulfuration/Solidification Matrix
  • 安全,環境,エネルギー 廃プラスチックを硫化物化媒体/固化材とした飛灰中鉛化合物の固定化
  • アンゼン カンキョウ エネルギー ハイプラスチック オ リュウカブツカ バイタイ コカザイ ト シタ ヒカイ チュウ ナマリ カゴウブツ ノ コテイカ

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抄録

焼却飛灰の溶融過程で排出される飛灰を融解したプラスチック中で硫黄,水酸化カルシウムと共に523Kで加熱混練し,鉛の溶出抑制を試みた.実験は,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリスチレンの飛灰との混練による物理的封止効果,さらに硫黄と水酸化カルシウムを添加し,硫化物化を組み合わせた条件下での物理的-化学的封止効果の検討を行った.<br>その結果,プラスチック添加量の増加に伴って鉛の溶出量はおよそ1/10まで減少したが,埋立基準値(0.3mg/l)を満たすことはできなかった.一方,飛灰(10g)とプラスチック(2.5g)の混練過程で硫黄(1.2–1.4g)と水酸化カルシウム(1.0–1.4g)を同時に添加することによって,鉛溶出量(247–299mg/l)は検出限界値(0.1mg/l)以下となり,鉛の不溶化が認められた.

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参考文献 (11)*注記

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