高濃度オゾン酸化によるステンレス表面からの純水中への溶出金属量低減効果

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タイトル別名
  • Effect of High-concentration Ozone Treatment of Stainless Steel Surface on Decreasing Dissolved Metal Concentration in Pure Water.
  • コウノウド オゾン サンカ ニ ヨル ステンレス ヒョウメン カラ ノ ジュンスイチュウ エ ノ ヨウシュツ キンゾクリョウ テイゲン コウカ

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説明

放電式オゾナイザーから発生する5voH%程度の低濃度オゾン(残り酸素)を,吸着剤としてシリカゲルを用いた吸着分離技術により濃縮し,70vol%以上の超高濃度オゾンを大気圧にて製造し,この高濃度オゾンを予め電解研磨したステンレス表面に室温下で作用させ,その表面からの超純水中への溶出する金属濃度の低減効果を調べた.その結果,80°Cまでの純水環境ではオゾン処理した表面からの溶出金属量は,オゾン処理していない表面からの溶出金属量と比較して1/3以下に低減することが明らかとなった.これは,オゾンの強力な酸化力によってステンレス表面に緻密な酸化不働態皮膜が形成され,活性化エネルギーが3倍以上大きくなり,結果として電気化学的な酸素消費型湿食反応が抑制されたためと考えられる.しかしながら,このオゾン処理による酸化不働態皮膜では,純水温度が80°Cを越える場合における水素発生型湿食反応を抑制することができないことも確かめられた.

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