メソポーラスシリカによるトリメチルアミンの吸着

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タイトル別名
  • Adsorption of Trimethylamine by Mesoporous Silica
  • メソポーラスシリカ ニ ヨル トリメチルアミン ノ キュウチャク

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抄録

メソ孔領域に均一な細孔を有するメソポーラスシリカ;FSM-16のアミン用吸着材としての可能性を判断するため,トリメチルアミンの吸着性能および吸着状態を実験と計算により調べた.FSM-16は,シリカゲルおよび活性炭に比べて,嵩高い極性物質であるトリメチルアミンに対する吸着性能が優れていた.各吸着材のトリメチルアミン吸着等温線はいずれもLangmuirの式によく合致した.FSM-16はシリカゲルと同様に,Langmuirパラメータの飽和吸着量qmaxが比表面積に比例して増大し同じライン上にプロットされたことから,メソポーラスシリカを利用したトリメチルアミンの吸着除去において比表面積が最も重要な因子の一つであることがわかった.また,もう一つのLangmuirパラメータである吸着平衡定数Kの値から,トリメチルアミンに対してFSM-16の親和性が最も高くなる最適な細孔直径は,およそ2.5–2.7 nmであることがわかった.吸着シミュレーションにより調べたトリメチルアミンの吸着メカニズムは水素結合で,計算結果は上記実験結果をよく説明できた.新規なアミン用吸着材としての可能性が示された.

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