塩化カルシウム6水塩の融点降下度と添加物混合量との関係

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タイトル別名
  • Relationship between Degree of Melting Point Depression of Calcium Chloride Hexahydrate Melt and Amount of Additives in the Melt
  • エンカ カルシウム 6スイエン ノ ユウテン コウカド ト テンカブツ コンゴウリョウ ト ノ カンケイ

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抄録

<p>本研究は,潜熱蓄熱材として利用される塩化カルシウム6水塩(融点302 K, 実測値)の融点調整手法に関するものである.塩化カルシウム6水塩融液に溶解可能な物質を添加すると,融液の融点はその添加量に応じて降下するので,潜熱蓄熱材としての適用可能な温度範囲を広げることが期待される.しかし,この融点降下度は添加物の種類によって異なり,一般に知られる希薄な電解質水溶液系における融点降下に関する理論式からでは予測ができない.そこで,本報では添加物の融点降下能力を定量的に評価するための実験式の導出を試みた.塩化カルシウム6水塩融液に溶解する添加物9種について,それぞれの添加量に対する融点の変化を実測し,添加物の融点降下能力を簡易的な実験式を用いて数値化した.さらに,この融点降下能力が融液中で完全解離した添加物イオンによる相乗的な作用と仮定して,各解離イオンの融点降下能力を定量化し,これらの数値を用いて融点降下度を算出する簡易的な方法を提案した.</p>

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