コンクリートスラッジを原料としたヒドロキシアパタイトの合成とそのカドミウム,銅,フッ化物イオン除去性能の評価

  • 野中 潔
    東京大学工学部化学システム工学科
  • 飯塚 淳
    東北大学多元物質科学研究所サステナブル理工学研究センター
  • 山崎 章弘
    成蹊大学理工学部物質生命理工学科
  • 柳沢 幸雄
    東京大学大学院新領域創成科学研究科環境システム学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Preparation of Hydroxyapaptite (HAP) from Concrete Sludge and Evaluation of Its Capacity to Remove Cadmium, Copper and Fluoride Ions
  • コンクリートスラッジ オ ゲンリョウ ト シタ ヒドロキシアパタイト ノ ゴウセイ ト ソノ カドミウム ドウ フッカブツ イオン ジョキョ セイノウ ノ ヒョウカ

この論文をさがす

抄録

コンクリートスラッジとリン酸二水素カリウムを反応させることで,コンクリートスラッジの固形分表面にヒドロキシアパタイトが析出した材料(スラッジHAP)を作製した.スラッジHAPはカドミウム,銅,フッ化物イオンの除去性能を示した.これらのイオンに対するHAPの除去性能は,既存のHAPのそれと同程度かあるいは優れた値であった.さらに,スラッジHAPによって除去された各イオンはpH54の酸性条件下で溶出がほとんど起こらなかった.以上の結果から,廃棄物から生成されるスラッジHAPが安価な排水処理材料として利用可能であることが示された.

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

参考文献 (21)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ