流動複屈折による圧力振動場における気泡近傍の応力測定の検討

  • 岩田 修一
    名古屋工業大学大学院工学研究科物質工学専攻
  • 大石 明香
    名古屋工業大学大学院工学研究科物質工学専攻
  • 有竹 あゆ美
    名古屋工業大学大学院工学研究科物質工学専攻
  • 森 秀樹
    名古屋工業大学大学院工学研究科物質工学専攻
  • 高橋 勉
    長岡技術科学大学工学部機械系

書誌事項

タイトル別名
  • Stress Measurement around a Small Air Bubble by Flow Birefringence in a Pressure-Oscillating Field
  • リュウドウフククッセツ ニ ヨル アツリョク シンドウジョウ ニ オケル キホウ キンボウ ノ オウリョク ソクテイ ノ ケントウ

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抄録

我々は,Shear-thinning性流体の粘度特性に着目した圧力振動脱泡法の開発を行っている.圧力振動により誘起される気泡の膨張・圧縮変形は気液境界面近傍の流体においては二軸伸長流動を,また気泡から離れるに従い振動の影響がなくなることから剪断流動を形成している.これらの流動により発生する応力を流動複屈折測定により評価することを試みた.光弾性則が成立し単一緩和Maxwellモデルとよく一致するCTAB/NaSal溶液を使用し,気泡表面からの距離と流動複屈折により生じる遅延の大きさを偏光解析により求めた.遅延は圧力振動の印加とともに気泡近傍で大きな値を示し,極大値を示した後次第に振動前の値に近づく.極大値の大きさと気泡からの距離の関係は非定常有限要素解析により求めた剪断応力分布と非常によく似た挙動であることを確認した.これをもとに光弾性則より推定した剪断応力との比較により応力が集中する範囲を予測した.

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参考文献 (17)*注記

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