ブレビバチルス発現系によるペルオキシダーゼ融合タンパク質試薬の調製

  • 林 浩之輔
    日立アロカメディカル株式会社 九州大学大学院工学研究院応用化学部門
  • 友添 祐介
    日立アロカメディカル株式会社
  • 永井 賢治
    日立アロカメディカル株式会社
  • 平石 佳之
    日立アロカメディカル株式会社
  • 神谷 典穂
    九州大学大学院工学研究院応用化学部門 九州大学未来化学創造センター

書誌事項

タイトル別名
  • Development of a Peroxidase-Fused Protein Reagent by <i>Brevibacillus choshinensis</i> Heterologous Expression System
  • ブレビバチルス ハツゲンケイ ニ ヨル ペルオキシダーゼ ユウゴウ タンパクシツ シヤク ノ チョウセイ

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抄録

生体試料中の生体分子を検出する免疫測定法に用いることを目的として,標識酵素であるペルオキシダーゼと抗体結合性タンパク質からなる融合タンパク質を,Brevibacillus choshinensisB. choshinensis)を宿主とするタンパク質分泌発現系を用いて調製した.ペルオキシダーゼには,Arthromyces ramosus由来ペルオキシダーゼ(ARP)を用い,抗体結合性タンパク質には,protein Gおよびprotein Aの抗体結合性ドメインを用いた.これらを融合した融合タンパク質(ARP-PG)のB. choshinensisによる分泌発現を試みたところ,その培養上清の可溶性画分に活性体として発現した.得られたARP-PGを用いて固相免疫測定を行い,メンブレン膜上に固定された抗原を,一次抗体を介して特異的に検出できることを示した.以上のことから,固相免疫測定に応用可能なペルオキシダーゼと抗体結合性タンパク質の融合タンパク質を,B. choshinensisを用いたタンパク質分泌発現系を用いて調製することに成功した.

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参考文献 (19)*注記

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