てんかん重積状態後にWest症候群を発病した1例

DOI Web Site 参考文献13件 オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • A Case Having West Syndrome after Status Epilepticus

この論文をさがす

説明

てんかん重積状態の2カ月後にWest症候群を発病した1例を経験した。発作問欠時脳波では、てんかん重積状態の約1カ月後に多焦点性の棘波が出現、2カ月後にはヒプスアリスミアを呈するようになり、それとともにepileptic spasmsが出現した。West症候群発病時のMRI (magnetic resonance imaging) では両側前頭葉を中心とした軽度の脳萎縮が出現、発作間欠時SPECT (single photon-emission computed tomography) でも両側前頭葉の血流低下が見られた。発作はビタミンB6投与によって消失した。West症候群発病前の精神運動発達は正常であったが、その後軽度の言語発達遅滞が出現してきている。生後11カ月のてんかん重積状態がWest症候群の発病に寄与した可能性が考えられた。

収録刊行物

  • てんかん研究

    てんかん研究 17 (3), 173-179, 1999

    一般社団法人 日本てんかん学会

参考文献 (13)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ