後頭部焦点を示すてんかんの臨床・脳波学的研究

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タイトル別名
  • Clinico-electroencephalographical study of epilepsy with occipital seizure discharges.

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説明

後頭部発作波を示すてんかん27症例を臨床・脳波学的に検討した。後頭部発作波は8~11歳で最も出現しやすかった。発作は視覚症状のみならず, 焦点運動発作, 複雑部分発作, 全身痙攣発作など多様な症状を示した。発作波の睡眠, 開閉眼に対する反応性は一様でなかった。発作の予後は必ずしも良くなかった。予後を左右するのは, 脳波パターンよりも発症年齢, 器質性脳障害, 知能障害, 複雑部分発作などの因子であると考えられた。<BR>Gastautの提唱したbenign partial epilepsy of childhood with occipital spike-wave (BEOSW) をめぐって考察を加え, 後頭部反復律動性棘徐波が特異な臨床・脳波学的一単位の指標とは考えがたいことを述べた。

収録刊行物

  • てんかん研究

    てんかん研究 3 (2), 108-116, 1985

    一般社団法人 日本てんかん学会

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