隣接する領域の色による色彩知覚の変化 : 心理学実験結果と色彩知覚機構のモデル : 視聴覚技術

書誌事項

タイトル別名
  • Color Perception Depending to the Colors of Neibouring Regions Psychological Experiment and a Model of Color Perception

説明

CRTディスプレーを用いて, ひとつの領域の色が近接する他の領域の色の知覚に及ぼす影響を調べた. 空間和の範囲を調べたところ, 青は約20分, 赤は約5分, 緑はさらに狭い範囲であった. また, 色の異なる二つの帯状領域を隣接して呈示したとき, あたかも隣接する領域の色が境界を越えて混入し合い, 混入先の領域全体に広がって領域全体を均等に変色させたように見えた. このことは, 視覚系が, ひとつの光景を明度に基づいて均質とみなされる単位領域に分解したあと, 空間分解能の低い色彩チャンネルからの情報に基づいて各単位領域毎に色彩を割り当てることを示唆する. このプロセスを単純な数式モデルで表わし, モデルでの理論値が変色の実測値を近似することを確かめた.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204521784448
  • NII論文ID
    110003679087
  • DOI
    10.11485/tvtr.18.33_17
  • ISSN
    24330914
    03864227
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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