単偏光板式反射型TN-LCDの低消費電力化(材料・デバイス連合研究会)

  • 柚木 信治
    金沢工業大学デバイスシステムR&Dセンター
  • 井添 崇
    金沢工業大学デバイスシステムR&Dセンター
  • 福田 一郎
    金沢工業大学デバイスシステムR&Dセンター

書誌事項

タイトル別名
  • Reduced Power Consumption in a Single-Polarizer Reflective TN-LCD
  • 単偏光板式反射型TN-LCDの低消費電力化
  • タンヘンコウ イタシキ ハンシャガタ TN LCD ノ テイショウヒ デンリョクカ

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抄録

筆者らは先に、現在主に実用されている位相差板2枚補償・単偏光板式反射型TN-LCDでは、TFT駆動のオン電圧を2.0Vまで低下させても単偏光板式の極限に近い無彩色表示が得られること、したがって高画質を保ちながら従来のオン電圧約5.0VのTFT駆動に比べ、消費電力を約1/6〜1/7に低減できることを報告した。本報告では、上記の表示方式の表示特性とオン電圧の関係に及ぼすねじれ角や複屈折率Δnの波長分散および液晶の材料定数の影響をシミュレーションで調べ、最適なねじれ角、液晶と位相差板のΔnの波長分散の組み合わせ、低電圧化の限界を求めた。その結果、最適なねじれ角は約50°であること、Δnの波長分散は小さい方が望ましいことなどがわかった。また、液晶の材料定数を最適化することでオン電圧を更に低下できること、したがって、アクティブマトリクスLCDの長所である高画質を保ちながら更なる低消費電力化が図れることを明らかにした。

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参考文献 (9)*注記

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