高フレームレート映像向け時間方向サブサンプリング法に対する主観画質評価(ライフログ活用技術,オフィス情報システム,マルチメディアシステム,マルチメディア通信,IP放送/映像伝送,一般)

  • 坂東 幸浩
    日本電信電話株式会社NTTサイバースペース研究所
  • 高村 誠之
    日本電信電話株式会社NTTサイバースペース研究所
  • 如澤 裕尚
    日本電信電話株式会社NTTサイバースペース研究所

書誌事項

タイトル別名
  • A study of subjective quality assessment of temporal sub-sampling algorithm for high frame-rate video
  • 高フレームレート映像向け時間方向サブサンプリング法に対する主観画質評価
  • コウフレームレート エイゾウ ムケ ジカン ホウコウ サブサンプリングホウ ニ タイスル シュカンガシツ ヒョウカ

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抄録

近年、撮像系のフレームレートの増加は目覚しく、1000[Hz]を超える高フレームレート映像が撮影可能となっている。一方、現行のディスプレイの上限は60[Hz]程度であり、映像の入力・出力システムのフレームレートの上限は非対称である。高速度カメラで撮影された映像を実時間再生で表示する場合には、フレームレートのダウンサンプリングが必要となる。ダウンサンプリングの対象が高フレームレート映像の場合、フレームが時間方向に高密度にサンプリングされているため、等間隔からの乖離が一定閾値以内であれば、フレームを厳密に等間隔に選択しなくても、視覚的には、大きな画質劣化(ジャーキネス)を発生しない。したがって、ダウンサンプリング後のフレーム間隔に対する等長性という制約条件を緩和することができる。この制約条件の緩和により、ダウンサンプリング後のフレーム選択に関する自由度が高くなる。視覚的に同等画質であれば、符号量が小さなシーケンスであることが望ましい。こうしたフレーム選択のアプローチをとる場合、主観画質を保持できることが重要である。そこで、本稿では、主観画質評価実験を通して、等間隔からの乖離度とジャーキネス発生による画質劣化の関係を評価し、等間隔からの乖離度について、主観画質を保持可能な上限を明らかにする。

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参考文献 (20)*注記

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