インテリジェントビジョンセンサを用いた高速瞬目計測装置(視知覚とその応用,一般)

  • 鈴木 一隆
    浜松ホトニクス株式会社中央研究所第4研究室
  • 豊田 晴義
    浜松ホトニクス株式会社中央研究所第4研究室
  • 宅見 宗則
    浜松ホトニクス株式会社中央研究所第4研究室
  • 向坂 直久
    浜松ホトニクス株式会社中央研究所第4研究室

書誌事項

タイトル別名
  • High-speed measurement system of blinks by using Intelligent Vision Sensor
  • インテリジェントビジョンセンサを用いた高速瞬目計測装置
  • インテリジェントビジョンセンサ オ モチイタ コウソクシュンモク ケイソク ソウチ

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説明

近年、疲労と眼の運動との関係が注目を集めており、眼球運動や瞳孔の計測に加えて、瞬目の回数や速度といった瞬目の特徴量から疲労度などの健康状態を推定することが行われている。しかし、これまでの瞬目計測の報告の多くは30Hzのビデオカメラが用いられており、100〜200ミリ秒程度の短時間で行われる瞬目を高精度には捉えられていない。我々は、計測対象者の詳細な生体状態を自然な条件下で捉えるために、1kHzの計測機能を持つインテリジェントビジョンセンサを用いて、非接触計測可能な高速瞬目計測器を構築し計測を行った。高速計測における特徴量として、瞬目の最大速度、所要時間、上眼瞼移動量、閉瞼期間などを算出することで、瞬目の種類を分別できることを報告してきた。本報告では、計測対象者にVDT負荷を課し、負荷の前後で瞬目動作に変化が起こるのかを確認した。結果、上眼瞼下降時の最大速度と上昇時の最大速度に低下が見られ、特に計測対象者が可能な限り速く連続的に瞬目を行ったタスクにおいてより顕著となる傾向が見られた。

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参考文献 (7)*注記

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