赤外線を利用した水の分子振動での凝集による濃霧の除去の検討(第10回赤外放射の応用関連学会年会)

書誌事項

タイトル別名
  • Reduction and cohesion of thick fog by infrared light resonance with H_2O molecular vibration
  • 赤外線を利用した水の分子振動での凝集による濃霧の除去の検討
  • セキガイセン オ リヨウ シタ ミズ ノ ブンシ シンドウ デ ノ ギョウシュウ ニ ヨル ノウム ノ ジョキョ ノ ケントウ

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説明

本研究は交通事故の原因となる屋外における濃霧を除去する方法として,赤外線を用いた水の分子振動による霧粒子の凝集について検討している.本稿では赤外線と高熱伝導性炭素繊維(以下,HTCC)を組み合わせた方法による濃霧の除去について述べている.実験は赤外線のみを照射した場合とポリエチレン製のネットにHTCCを蒸着させ作製したHTCCネットに,赤外線を照射させた場合における透過率と視程の変化について検討した.その結果,赤外線のみの場合には透過率は約17%で視程は約5m改善し,赤外線とHTCCネットと組み合わせた場合には透過率は約30%で視程は約18m改善した.また,赤外線光源の放射束を変化させた場合,透過率と視程に変化はみられず,赤外線の照射の有無のみが影響することを確認した.これらの結果より,赤外線の照射により霧を除去でき,HTCCネットと組み合わせればより効率的に除去できることを明らかにした.

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参考文献 (13)*注記

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