キボシカミキリに対する桑葉及び数種クワ科植物葉の産卵誘発

書誌事項

タイトル別名
  • Induction of ovipositional behavior on the yellow-spotted longicorn beetle, Psacothea hilaris Pascoe, by leaves of mulberry and several other Moraceous plants.
  • キボシカミキリ ニ タイスル ソウヨウ オヨビ スウシュ クワカ ショクブツ
  • キボシカミキリの生態学的研究第VI報

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抄録

桑葉など10数種の植物葉及びそのエタノール抽出液ならびに抽出残渣, ろ紙, ラシャ紙などを素材に用いた人工枝をキボシカミキリの成熟雌成虫に与え, かみつき及び産卵行動の誘発について追究した。かみつき行動はいずれの人工枝でも観察されたが, 産卵は桑葉ほか数種クワ科植物葉を内層に用いた人工枝でのみ特異的に認められた。これらの人工枝では桑枝と同等の産卵数が示され, 葉に産卵誘発成分の存在することが明らかになった。また, 桑葉などのエタノール抽出液を用いた人工枝に対しても産卵が行われ, 葉に含まれる産卵誘発成分はエタノール可溶性物質であることが推定された。なお, 桑葉などクワ科植物葉を用いた人工枝への産卵法は, 本種の効率的採卵法であることが明らかになった。

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