固視微動解析に基づく映像酔いの定量的評価(視聴覚技術,ヒューマンインタフェースおよび一般)

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タイトル別名
  • Quantitative assessment of visually induced motion sickness based on the analysis of fixation eye movements
  • 固視微動解析に基づく映像酔いの定量的評価
  • コシ ビドウ カイセキ ニ モトズク エイゾウ ヨイ ノ テイリョウテキ ヒョウカ

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抄録

映像に含まれる激しい振動や回転運動成分は,吐気や目眩などの乗り物酔いと同様の症状を引き起こす.この症状を映像酔いと呼ぶ.映像酔いは,視覚情報に起因する現象であることから,眼球運動への影響が予想されるが,注視中に発生する眼球運動である固視微動への影響については明らかにされていない.本研究では,映像酔いを誘発させる要素を含む映像を一定時間だけ視聴した直後の固視微動を計測し,映像酔いの進行に伴う固視微動の特徴量の変化について解析を行った.その結果,映像の視聴を繰り返すことにより,映像酔いを催しやすい被験者群でのみ,マイクロサッカードの発生頻度が増加し,視線の変動量が増大するとともに,2次元的な注視のばらつきが拡大することが示された.このことから,固視微動の特徴量の解析に基づいた映像酔いの定量的評価の可能性が示された.

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