スチレングラフト絹織物の風合いに関する研究

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タイトル別名
  • スチレングラフト絹織物の風合に関する研究
  • Studies on the handling of styrene grafted silk fabrics
  • スチレン グラフト キヌ オリモノ ノ フウアイ ニカンスルケンキュウ

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説明

絹羽二重にスチレンをグラフトした場合 (グラフト率約20%以下), どのように風合いが変化するかについて, 乳化重合法でグラフトした絹布をKES-Fシステム (布の風合い計測装置システム) を用いて計測し, 比較検討した。絹羽二重にスチレンをグラフトすると, グラフト率10%前後では, 各特性ともに, 未グラフト布 (グラフト率0%) に比べて大きな変化は認められないが, 20%前後では, とくに, 剪断, 曲げ特性の各特性が著しく大となり, 未グラフト布に比べて大きく異なる。他の特性も, 変化は比較的小さいが, ほゞ同様の傾向が認められる。これらの結果, 基本風合い値も, 未グラフト布に比べて, グラフト率20%前後では“こし”,“はり”,“ふくらみ”が大となるが,“きしみ”が小となり,“しなやかさ”が低下する。しかしグラフト率10%前後では, これらと概して反対の傾向が認められた。

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