二眼式立体映像の呈示方式によって生じるアーチファクトと生理・心理的影響

書誌事項

タイトル別名
  • Psycho-Physiological Evaluation by Stereoscopic Display Systems in Artifacts
  • ニガンシキ リッタイ エイゾウ ノ テイジ ホウシキ ニ ヨッテ ショウジル アーチファクト ト セイリ ・ シンリテキ エイキョウ

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抄録

本研究では,二眼式立体映像の呈示方式が与える生体影響に関して,基礎的な検討を行った.家庭向けの主要な呈示方式として,時間多重方式と空間多重方式に着目し,各方式において特有のアーチファクトを抽出し,それらの生理・心理的な影響について評価した.具体的に,時間多重方式ではファントムアレイ,偽視差,フリッカ,空間多重方式では,視野闘争,偽視差,解像度低下というアーチファクトを定義し,それらの強度や随伴の容易な単純刺激を用いて実験を行った.結果から,実験刺激によるアーチファクトの生起が確認され,それらが生理・心理的な影響を与え得ることが分かった.そして,アーチファクトの種類による影響の差異や相互作用と同時に,呈示方法の工夫によりアーチファクトを軽減する可能性も示唆された.

収録刊行物

  • 人間工学

    人間工学 48 (4), 170-178, 2012

    一般社団法人 日本人間工学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (14)*注記

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