ラジオアイソトープ水分計による単位水量連続測定技術の実施(耐震改修工事の例)

  • 井上 孝之
    (株)竹中工務店 東京本店 技術部
  • 瀬古 繁喜
    愛知工業大学 工学部 建築学科
  • 鈴木 裕史
    (株)竹中工務店 地理院研究合同庁舎耐震改修(07)(08)建築工事所
  • 中島 智
    国土交通省関東地方整備局 営繕部 保全指導・監督室

書誌事項

タイトル別名
  • Continuous Water Content Monitoring by using Radio Isotope Moisture Meter
  • ラジオ アイソトープ スイブンケイ ニ ヨル タンイ スイリョウ レンゾク ソクテイ ギジュツ ノ ジッシ タイシン カイシュウ コウジ ノ レイ

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抄録

硬化後の構造体品質に影響を及ぼす要因となるコンクリートの単位水量について,ラジオアイソトープ水分計による非接触測定技術を用いて,打込む全量のコンクリートの単位水量を連続測定する技術の概要と,実際の工事で適用した事例を紹介する。今回の免震化による耐震改修工事では,約13 000m3のコンクリートが4つの製造工場より供給され,3つの製造工場では標準調合と修正夏期調合が設定された。単位水量測定値が調合上の単位水量に対して20kg/m3を越える場合にはコンクリートを返却する等の取極めを事前に行った。全体の測定結果は,調合上の単位水量から15kg/m3を上回る値はなく安定していた。本技術では,工事で使用する全てのコンクリートの品質が確認できる利点が確認できた。一方では,圧縮強度試験結果との相関性等,測定精度を向上させるために校正係数の決定方法等の検討が必要と思われる。

収録刊行物

  • コンクリート工学

    コンクリート工学 48 (11), 11_20-11_27, 2010

    公益社団法人 日本コンクリート工学会

参考文献 (11)*注記

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