説明
本研究では小規模海域における現地観測の重要性を指摘し, 長崎県新長崎漁港での現地観測を実施した. これまでの研究成果から, 同海域の夏季の残差流構造は主に港内外の密度差によって説明できるということが明らかにされているため, 本論文では特に港内外の密度分布に違いが生じる要因に着目して検討を行った. その結果, 新長崎漁港の成層構造は風の影響を強く受けており, 流動構造と密度場が互いに影響を及ぼしながら非定常な変化を示していることが分かった. また, 数日周期の一方向に卓越する南風によって引き起こされる残差流構造が夏季の海水交換に大きな役割を果していることが示唆された.
収録刊行物
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- 海岸工学論文集
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海岸工学論文集 49 1091-1095, 2002
公益社団法人 土木学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204549856128
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- NII論文ID
- 130003807338
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- ISSN
- 18848222
- 09167897
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可