有明海北部海域における夏季洪水期の物理的環境と溶存酸素の変動

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • 2003年7月の係留系による定点観測から

抄録

有明海北部海域のDOなど環境要素の変動に関わる物理的過程を解明するために, 洪水などが期待される7月の19日間, 流入淡水の影響を受けやすい佐賀県大浦沖の定点に多機能流速計やDO計などの係留系観測機器を設置した. 測定期間内には大潮が2度, 多量の降雨や洪水による淡水流入も3度あり, それに伴う再懸濁やDOの変動などが観測された. 淡水流入の振舞によって残差流の鉛直分布が異なり, 溶存酸素の変動にも大きく関わることが示された. また, 潮位などの調和解析から, 約8時間20分周期のところにもピークが認められ, 理論的な考察から, この周期の振動は有明海の副振動として, 半日周期潮汐を増幅していることも推察された.

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204550391168
  • NII論文ID
    130003807900
  • DOI
    10.2208/proce1989.51.911
  • ISSN
    18848222
    09167897
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ