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抄録
混成堤は我が国の主要な防波堤構造で,その設計法はほぼ確立した段階にあり,現在さらに経済性を目指した信頼性設計法の導入(下迫ら,1998)が考えられている.しかし,混成堤の被災は少なくなっているとはいえ,毎年のように発生しており,弱点や設計上の問題点が無いわけではない.こうした弱点や問題点は,これまでの設計法が持っている余裕(安全率)のなかで守られ,被災に結びついていないだけかもしれない.新しい設計法は基本的にこの余裕幅を見直して経済性を高めようとするもので,その導入によりこうした弱点や問題点が顕在化し,被災が急に増える危険性がある.本報告は新しい設計法を推進する立場から,混成堤の被災パターンをとりまとめ,弱点や設計法の問題点を検討するものである.
収録刊行物
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- 海岸工学論文集
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海岸工学論文集 46 816-820, 1999
公益社団法人 土木学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204551112448
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- NII論文ID
- 130003807270
- 10012033622
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- NII書誌ID
- AN10369955
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- ISSN
- 18848222
- 09167897
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- HANDLE
- 10258/851
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- Crossref
- CiNii Articles