瀬戸内海における津波挙動に及ぼす潮汐および入射波高, 周期の影響

  • 宮本 大輔
    (株) アイ・エヌ・エー
  • 村上 仁士
    徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部エコシステムデザイン部門
  • 上月 康則
    徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部エコシステムデザイン部門
  • 久保 喬
    徳島大学大学院工学研究科エコシステム工学専攻

抄録

今世紀前半の発生が予想される南海地震では, これまで津波とは無縁と思われてきた瀬戸内沿岸域においても, 3m以上の津波高あるいは満潮時に2m以上の浸水が予想されている. しかしながら, 瀬戸内海の津波挙動に関する研究は十分とはいえず, 解明すべき多くの問題が残されている. 本研究では, 瀬戸内海域の津波挙動に及ぼす, 潮位, 潮流および内海の閉鎖性の影響について考察した. その結果, 津波高の予測値に及ぼす初期潮位や潮流の影響は50cm未満であること, 内海に進入した津波は減衰するのに半日~1日程度要すること, 東の紀伊水道を透過し, 播磨灘と大阪湾に進入した津波の50~80分の周期成分は減衰されにくいことを示した.

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被引用文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204551812352
  • NII論文ID
    130003991947
  • DOI
    10.2208/proce1989.53.261
  • ISSN
    18848222
    09167897
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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