複数ピークからなるESRスペクトルのピーク分離解析
書誌事項
- タイトル別名
-
- Peak-Fitting Analysis with Gaussian Line Shapes Against Experimental ESR Spectrum Consisting of Multiple Peak
- フクスウ ピーク カラ ナル ESR スペクトル ノ ピーク ブンリ カイセキ
この論文をさがす
説明
照射食品に誘導されたフリーラジカルの不対電子の緩和時間は,ラジカル相互作用の指標となる。連続波(CW-)ESRを用いる場合,1本線のピークではLund法のシミュレーションを用いる事ができる。複数ピークからなるCW-ESRスペクトルから緩和時間を求めるため,ピーク分離を行った。緩和時間はパルスESRで直接測定可能である。CW-ESRで複数ピークとなるスペクトルに対して,そのままLund法のシミュレーションを適用して,照射アミノ酸の緩和時間を求めたところ,パルスESRの測定結果とは全く異なっていた。複数ピークをもつ照射アミノ酸のスペクトルに対してGaussianピークとしてフィッティング後,それぞれのピークに対してLund法を適用して求めた緩和時間T2は,パルスESRで測定された値とよく一致していた。CW-ESRによる測定で,複数ピークをもつESRスペクトルが得られた場合,ピーク分離後にLund法を適用する解析法は,緩和時間を求める際に有効と考えられる。パルスESRで複数ピークが同じg値をもつ時,CW-ESRでラジカル構造を踏まえたピーク分離を行うと,簡単に緩和時間を求められると考えられる。
収録刊行物
-
- 食品照射
-
食品照射 50 (1), 13-19, 2015
日本食品照射研究協議会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204558872448
-
- NII論文ID
- 130005160666
-
- NII書誌ID
- AN00117832
-
- ISSN
- 18843611
- 03871975
-
- NDL書誌ID
- 026960487
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- journal article
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可