弗素の栄養化学的研究(第4報)

書誌事項

タイトル別名
  • Nutritional Studies on Fluorine. Part IV
  • フッソ ノ エイヨウ カガクテキ ケンキュウ 4
  • The Determination of the Acids of the Citric Acid Cycle by Silica Gel Column Partition Chromatography
  • シリカゲルクロマトグラフィーによるクエン酸サイクル中の有機酸の定量

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抄録

(1) 弗素とクエン酸サイクル中の酵素系との関連を解明するに先立ち組織中の有機酸の定量法を確立するためシリカゲルクロマトグラフィーによる検討を行なった.<br> (2) 展開剤としてイソアミルアルコール・クロロホルム混液を用いてクロマトグラフィーを行なった結果,酢酸,ピルビン酸,フマール酸,乳酸,コハク酸,蓚酸,リンゴ酸,クエン酸の分離定量が可能であり,回收率は88.7~107.7%の範囲で良好な結果が得られた.<br> (3) 本法を用いてシロネズミ,家兎の組織中有機酸の分離定量を行なった結果,回収率88.7~117.5%の範囲でほぼ満足な結果が得られた.<br> (4) シロネズミ,家兎の肝臓,腎臓,脳髄,筋肉の中では脳髄に最も多量の有機酸が存在していた.また全体を通じて乳酸含量が最も多く,フマール酸がこれにつぎ多かった.筋肉には極めて微量であった.

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