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- NAMIKI Kazuko
- The Institute of Physical and Chemical Research
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- EMOTO Sakae
- The Institute of Physical and Chemical Research
Bibliographic Information
- Other Title
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- C. P. 樹脂の化学的性質(第3報)
- C.P.ジュシ ノ カガクテキ セイシツ 3
- Elution of Absorbed Carbonyl Compound with Acid
- 吸着カルボニル化合物の酸による溶出反応
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Description
C. P.樹脂はカルボニル化合物を吸着してヒドラゾーン型となっているものと考えられるが,これを加水分解することによってまた元のカルボニル化合物を容易に溶出することができる.このカルボニル溶出反応の速度及び加水分解量に及ぼすいくつかの条件について検討を行った結果について簡単に要約する.<br> (1) 酸の種類の影響は少く,塩酸,硫酸,燐酸を用いての反応の結果では,塩酸が僅かによく,硫酸,燐酸では反応速度に差異がみられなかった.<br> (2) このカルボニル溶出反応は酸接触加水分解反応であって,使用する酸の濃度および反応温度には著しく影響されるが,一定濃度であれば酸の液量は加水分解後の溶液中のカルボニルが20mg/ml以上にならないときは影響がないが,非常に酸の液量が少くて加水分解液中のカルボニル濃度が高まると加水分解量の減少がみられた.<br> (3) C. P.樹脂に吸着されたアセトンおよびグルコースの酸接触加水分解による溶出の速度はほぼ一次反応式を満足することが認められた.<br> (4) 予め吸着しているカルボニル化合物の種類による加水分解速度の違いは,分子容の異るグルコースとアセトンとの比較において吸着反応の際よりは少いがやはり低分子量のアセトンがわずかに有利であった.<br> (5) 供試樹脂の多孔性はカルボニル溶出速度を早めることが認められた.
Journal
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- Nippon Nōgeikagaku Kaishi
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Nippon Nōgeikagaku Kaishi 35 (9), 878-882, 1961
Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204563689344
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- NII Article ID
- 130001230582
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- NII Book ID
- AN00196191
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- ISSN
- 18836844
- 00021407
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- NDL BIB ID
- 9172636
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed