カンキツウイルス病に関する研究 第2報 川野夏橙ステムピッティング病の被害について

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1. 熊本県におけるステムピッティング病発生実態調査の結果,川野夏橙,ニューセブンでは軽度の発生樹が全体の80%以上で,ピッティング発生の激しいものは5%以下の発生であった。しかし,紅甘夏では,ピッティング発生の申度以上のものが90%以上をしめした。<BR>2. ステムピッティング病の重症樹では,樹勢の衰弱がみられ,節間が短かく,着葉数も少なく,樹容積の拡大,幹周の肥大も悪く,また果実もほとんどが小玉化し,収量も少なく,奇型果の発生も多くなる。<BR>3. 一般栽培管理園では,ステムピッティングの発生は軽度で,樹の生育,果実の収量,品質等への影響はほとんど認めないが,管理不良園では果実の小玉化傾向がみられ,全般にピッティング発生の影響が現われやすいようである。<BR>4. ピッティング発生の影響は,発生指数70以上で小玉化果実の割合が高くなるが,一方ピッティング発生の激しいものでも何ら樹勢,収量等に影響が見られず健全樹と大差ない生育をしめすもの,あるいはピッティングの発生は軽度であるが,果実の小玉化がみられ,樹勢の衰弱が認められるものがあった。

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  • CRID
    1390001204564332544
  • NII Article ID
    130003635773
  • DOI
    10.4241/kyubyochu.23.75
  • ISSN
    18840035
    03856410
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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