コムギ赤かび病防除薬剤の耐雨性の評価

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of fungicide rainfastnesses to control of Fusarium head blight in wheat

抄録

人工降雨処理施設を用いて,コムギ赤かび病防除薬剤の耐雨性比較試験を2年間実施した。<BR>「チクゴイズミ」を供試し,2003年は薬剤散布6時間後に強雨処理(50mm/時)を2時間施し,24時間後に赤かび病菌を噴霧接種し,細霧ハウスに1週間静置し,10日後に発病調査,収穫後にDONを分析した。2004年は試験薬剤を10種にし,薬剤散布23時間後に弱雨(3.6mm/時×3時間)と強雨(25mm/時×2時間)の2段階の降雨処理を施し,26時間後に赤かび病菌を噴霧接種した。その結果,チオファネートメチルゾル剤,同水和剤,およびメトコナゾール乳剤はいずれの試験でも耐雨性が強く,発病度およびDON, NIVの防除価の低下程度が低かった。チオファネートメチル粉剤の耐雨性は水和剤およびゾル剤と比較して劣るが,弱雨(3.6mm/時×3時問)では効果の低下が見られなかった。降雨による抑制効果の低下は発病度よりもDON, NIV汚染濃度により顕著に表れた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204565121536
  • NII論文ID
    130003440396
  • DOI
    10.4241/kyubyochu.52.33
  • COI
    1:CAS:528:DC%2BD2sXis1Shug%3D%3D
  • ISSN
    18840035
    03856410
    http://id.crossref.org/issn/03856410
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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