ジャガイモ疫病防除における各種無機銅水和剤の耐雨性評価

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  • Evaluation of inorganic copper fungicide rain fastness of control for potato late blight
  • ジャガイモ ヤクビョウ ボウジョ ニ オケル カクシュ ムキ ドウ スイワザイ ノ タイウセイ ヒョウカ

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抄録

ジャガイモ疫病防除における有機JAS 規格適合化学農薬の耐雨性程度を明らかにするために,5種類の無機銅水和剤について人工降雨処理後の防除効果と葉上の銅成分残留量との関係を調査した。人工降雨処理は,降雨強度を10mm/ 時とし,3時間処理区(累積降雨量30mm)および6 時間処理区(同60mm)を設けて行った。その結果,供試薬剤間で処理降雨量の増加に伴う防除効果低下の程度に差が認められ,無水硫酸銅(12.0%)水和剤および塩基性硫酸銅(3.7%)水和剤は,他の薬剤と比較して防除効果の低下が少なかった。人工降雨処理後の葉上の銅成分残留率は薬剤によって異なり,残留率が低い薬剤では,防除効果の低下が他の薬剤よりも著しく,各薬剤の降雨処理後の防除価と残留率の間に高い正の相関(相関係数r=0.805,P<0.005)が認められた。しかし,銅成分残留量と防除効果との間の相関は認められなかった。

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