茶園における冬期のマシン油乳剤散布によるチャ赤焼病の発病助長とその防除技術の開発

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タイトル別名
  • Worsening of bacterial shoot blight of tea by spraying petroleum emulsifiable concentrate during winter months and development of its control methods.<b> </b>
  • サエン ニ オケル トウキ ノ マシンユ ニュウザイ サンプ ニ ヨル チャ セキショウビョウ ノ ハツビョウ ジョチョウ ト ソノ ボウジョ ギジュツ ノ カイハツ

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抄録

細菌病であるチャ赤焼病はチャの主要病害の一つであり,晩秋期のマシン油乳剤散布は,本病の発病を助長する。しかし,新規侵入害虫のチャトゲコナジラミの冬期防除に登録された2種のマシン油乳剤が赤焼病の発病に及ぼす影響は不明で,マシン油乳剤散布による赤焼病の発病助長を抑制する手法は未開発である。本研究ではこれらについて検討した。赤焼病初発の茶園で,1 月または2月にマシン油乳剤を散布すると,両剤の散布区で同様な赤焼病の発病葉の増加が認められ,一番茶収量が減少した。また,マシン油乳剤処理葉に赤焼病細菌を接種すると,感染率・感染細菌数が無処理葉より増加し,マシン油乳剤の感染促進効果が認められた。次に,発病助長を抑制する手法を検討したところ,マシン油乳剤散布の3日~1週間前に銅水和剤を散布すると,赤焼病の発病の助長を抑制でき,一番茶収量の減少を防ぐことが可能であった。

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