半合成飼料によるイモコガの飼育実験
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- 大内 義久
- 鹿児島県農業試験場大隅支場
抄録
1.コカクモンハマキ用の半合成飼料を改変して,イモコガ幼虫を飼育しようとして失敗した。その原因として防腐剤とくに4N-HC1,市販のキナコを用いたこと,およびエビオスをビタミン源として添加したことが考えられた。<BR>2.そこで,これらの原因を考慮して,新しく飼料を合成し,飼育を試みた。この半合成飼料で幼虫の発育は著しくおくれたが,60%前後の個体が蛹化した。しかし,蛹重は著しく軽く,蛹期間中にほとんど死亡し,累代飼育できなかった。<BR>3.防腐剤としてのホルマリンの所定量の添加は,飼育結果に著しい影響は与えなかった。<BR>4.飼育幼虫の一定期間の生存率を高めるために,カゼイン,各種無機塩混合物,ろ紙粉末の添加効果および,飼料のpHの修正効果について検討した。飼料のpHを修正すると生存率にかなり影響があることがわかった。
収録刊行物
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- 九州病害虫研究会報
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九州病害虫研究会報 22 148-152, 1976
九州病害虫研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204567147264
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- NII論文ID
- 130003440088
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- ISSN
- 18840035
- 03856410
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可