術後の両側声帯に肉芽腫を形成したポリープ様声帯の 1 例

  • 二村 吉継
    大阪府済生会中津病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 東川 雅彦
    大阪府済生会中津病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 櫟原 健吾
    大阪府済生会中津病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 中井 健
    大阪府済生会中津病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 林 伊吹
    国立病院機構大阪医療センター耳鼻咽喉科・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • A case of Reinke's edema that formed large areas of granulation in the bilateral vocal folds after microsurgery

この論文をさがす

説明

73 歳、女性。ポリープ様声帯の術後に両側声帯に肉芽腫を形成し、初回手術より 5 カ月後に再手術に至った症例を経験した。再手術後の経過は上皮化が良好であり、音声は改善し再発を認めていない。肉芽の成因は raw surface が大きかったことや、脳動脈瘤の術後で抗凝固剤 (アスピリン) を内服していたことなど複合的要因が考えられたが決定的な原因は不明であった。ポリープ様声帯の術後に肉芽腫を形成したという報告はされていないが、合併症の一つと思われ、ポリープ様声帯の手術時には速やかな上皮化がなされるよう配慮すべきであると考えた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ