根未完成脱落歯に対するアペキシフィケーションを目的とした歯髄処置の経過報告

  • 成石 浩司
    岩手医科大学歯学部口腔機能保存学講座歯内療法学分野
  • 澤田 俊輔
    岩手医科大学歯学部口腔機能保存学講座歯周病学分野
  • 村井 治
    岩手医科大学歯学部口腔機能保存学講座歯周病学分野
  • 武田 泰典
    岩手医科大学歯学部口腔病因病態制御学講座口腔病理学分野
  • 川村 貴史
    岩手医科大学歯学部口腔外科学講座顎口腔外科学分野
  • 若林 香枝
    岩手医科大学歯学部口腔保健育成学講座歯科矯正学分野
  • 桑島 幸紀
    岩手医科大学歯学部口腔保健育成学講座歯科矯正学分野
  • 三浦 廣行
    岩手医科大学歯学部口腔保健育成学講座歯科矯正学分野
  • 國松 和司
    岩手医科大学歯学部口腔機能保存学講座歯周病学分野

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Root of Apexification in Extruded-Immature Permanent Incisor

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抄録

水酸化カルシウム製剤は,根未完成歯のアペキシフィケーションに用いる薬剤である.我々は,8歳の男児が転倒時に顔面を殴打し,右側上顎中切歯が完全脱臼した症例を経験した.脱臼歯は早急に整復固定したものの失活歯となり,同時に歯肉腫脹も認めたため,根管治療(アペキシフィケーション)が必要と診断された.根管内の失活歯髄を除去した後,市販の水酸化カルシウム製剤を適応した後,症状は速やかに改善した.今後約2〜3年の経過観察の後,最終根管充填処置を行う必要があると考えられる.

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