高温超伝導研究における最近の展開

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タイトル別名
  • Current Trends in Studies of High Temperature Superconductors

抄録

高温超伝導体の電子構造がフェルミ液体として近似できるのか,それともモット絶縁体にキャリアが注入されたとする非フェルミ液体の立場からとらえられるのか,論争は実験的にかなり煮詰まってきている.最終的には,低エネルギー励起を観測する研究が決め手となろう.一方,高温,高磁場のもとでは,種々のモデルで考えられる熱励起現象が観測され,その理論構築が進みつつあるが,熱励起が激しくなるにつれ問題は複雑となり,単純な概念の適用が難しいことがわかってきた.しかしながら,実験的に意図されたピン止め中心の導入が一部可能となり,臨界電流向上のための試みが積極的に行える状況となった.応用へ向けての曙光が見え始めた.

収録刊行物

  • 応用物理

    応用物理 59 (5), 554-570, 1990

    公益社団法人 応用物理学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204595536000
  • NII論文ID
    130003430595
  • DOI
    10.11470/oubutsu1932.59.554
  • COI
    1:CAS:528:DyaK3cXmt1ajs7Y%3D
  • ISSN
    21882290
    03698009
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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