分子ナノエレクトロニクスの展望

  • 和田 恭雄
    (株)日立製作所基礎研究所 科学技術振興事業団戦略的基礎研究推進事業
  • 山田 啓文
    京都大学大学院工学研究科
  • 松重 和美
    京都大学大学院工学研究科 材料京都大学国際融合創造センター

書誌事項

タイトル別名
  • Prospects for molecular nanoelectronics
  • ブンシ ナノエレクトロニクス ノ テンボウ

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抄録

従来の固体エレクトロニクスからなるパラダイムに代わる新しい情報技術のパラダイムとして期待される「分子ナノエレクトロニクス」の現状と可能性を論じた.日本は従来から,有機ELデバイス,有機薄膜トランジスタなど,機能性分子の分野の研究に関して世界をリードしてきたという実績があり,その強み;を生かして,さらに世界をリードしていくためには,これまで日本ではあまり重点;を置かれなかった「マルチディシプリナリ」な研究体制を積極的に取り入れる必要があると考えられる.また,さらにこれを推し進めた「単一分子エレクトロニクス」の概念によれば,現在の情報システムと比較し,1/ioOOの資源で1000倍の性能をもつシステムを実現できる可能性があるため,高度情報化と省資源という今後数十年を見通した社会的要求を同時に満たせる.

収録刊行物

  • 応用物理

    応用物理 70 (12), 1395-1406, 2001

    公益社団法人 応用物理学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (80)*注記

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