DMAPAAグラフト繊維へのチタン酸ナトリウムの穏和な反応条件下での担持と得られた繊維を使う海水からのストロンチウムの除去

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タイトル別名
  • Impregnation of Sodium Titanate onto DMAPAA-Grafted Fiber under Mild Reaction Conditions and Its Strontium Removal Performance from Seawater
  • DMAPAA グラフト センイ エ ノ チタンサン ナトリウム ノ オンワ ナ ハンノウ ジョウケン カ デ ノ タンジ ト エラレタ センイ オ ツカウ カイスイ カラ ノ ストロンチウム ノ ジョキョ

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抄録

ジメチルアミノプロピルアクリルアミド(DMAPAA)の放射線グラフト重合とそれに続く沈殿生成反応によって,チタン酸ナトリウムを市販の6-ナイロン繊維に担持した.DMAPAAグラフト繊維にペルオキソチタン錯体アニオンを吸着させた後,水酸化ナトリウムとの反応によって,グラフト鎖内でペルオキソチタン錯体アニオンをチタン酸ナトリウムに転化した.チタン酸ナトリウムの担持率は,水酸化ナトリウム溶液(溶媒:メタノール/水混合液中のメタノール体積比率80 %)の濃度を0.001~1 Mの範囲で変えても20 %で一定であった.一方,それらの繊維の海水からのストロンチウム除去率は,水酸化ナトリウム溶液の濃度が0.001 Mから増加するとともに増加し,0.1 Mを超えると80 %で一定になった.チタン酸ナトリウム担持繊維(担持率:11 %)の海水中でのストロンチウム吸着等温線を測定し,チタン酸ナトリウム重量あたりの吸着量(8.8 mg-Sr/g)が市販のストロンチウム吸着粒子(SrTreat®)の吸着量(3.4 mg-Sr/g)より2.6倍高いことを示した.

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