図形認識力と男脳と女脳について

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  • 札幌大谷短期大学と道都大学の場合

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説明

図形認識力における男女差は、よく知られているにも拘わらす、その理由はかならずしも明白ではなかったように思われる。A.Peaseらは、彼らの著書『話を聞かない男、地図が読めない女』の中で、人は性によって異なった構造の脳、いわゆる男脳と女脳を有しているとしている。本報告は、「図形認識と男脳と女脳について」の続報として、札幌大谷短期大学美術科と道都大学美術学部で実施した結果について述べる。男脳・女脳の被験者は、二つの大学を合わせて合計168名 (男77名、女91名) であった。テスト結果の点数により、男脳・女脳のオーバーラップ領域 (150~180点) に約4割の学生が含まれることと、この範囲を男脳側に10点広げ、140~150点とすると約半数が含まれ、男女共にオーバーラップ領域の下限値である150点に最大のピークを有し、女性のピーク (150, 160、180点) は男性のピーク (150~130点) より高い傾向がわかった。切断面実形視テスト (MCT) を実施し、被験者の全体、男性、女性、および各大学ごとの女性における「図形認識力と男脳・女脳との相関」について考察し検討を加えた。この結果には女性が女脳に近い程図形認識力が高い傾向もあった。またこれと学年別にどのような傾向が見られるかという点などの詳細な検討は今後の課題である。

収録刊行物

  • 図学研究

    図学研究 36 (Supplement), 91-94, 2002

    JAPAN SOCIETY FOR GRAPHIC SCIENCE

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204635464320
  • NII論文ID
    130001819448
  • DOI
    10.5989/jsgs.36.supplement_91
  • ISSN
    18846106
    03875512
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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