対頭二列式フリーストール飼養における日中の泌乳牛のストール利用性

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タイトル別名
  • The stall utilization of lactating cows in the daytaime in a two-row free stall barn
  • タイトウ ニレツシキ フリーストール シヨウ ニ オケル ニッチュウ ノ ヒニュウギュウ ノ ストール リヨウセイ

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抄録

対頭二列式フリーストール牛舎において、ホルスタイン種泌乳牛11〜15頭が16ストールの横臥利用をどのように行っているかを統計的に検討するために、ウシにとって熱的中性域から暑熱温域にあたる6〜8月の随時日中1〜2回、各ストールでの横臥を計78回調査し、474の観察数を得た。横臥観察数について分散共分散行列による主成分分析を行った結果、第一主成分(寄与率27%)はストールの南列と北列を、第二主成分(同23%)はストールの列央域と列端を、第三主成分(同18%)はストールの南東域と北西域を区分する特性値であり、固有ベクトルの絶対値の大きさから、ウシの横臥利用が南列〉北列、列央域>列端、南東域>北西域であることが統計的に示された。各個体の属性とストール横臥との関係では、列央域ストールに高乳量個体が、南東域ストールに先住期間の長い個体が横臥する傾向にあった(どちらもP<0.05)。以上から、熱的中性域から暑熱温域における日中の泌乳牛は、給飼柵とファン側に近い南列あるいは南東域や、列央域のストールでの横臥が多く、飼料へのアクセス、送風、落ち着きが得られるなどの周囲環境に好適なストールを選択する傾向があり、さらに個体の属性が関与する可能性が示唆された。日本家畜管理学会誌、35(3) : 65-71、2000 1999年7月15日受付1999年12月10日受理

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参考文献 (20)*注記

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