書誌事項
- タイトル別名
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- Embolic stroke of undetermined source (ESUS)
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説明
<p>脳梗塞の約20~25%は原因不明の脳梗塞(潜因性脳卒中:cryptogenic stroke)に分類されるが,その多くは塞栓性脳梗塞と考えられる.近年,embolic stroke of undetermined source(ESUS)は潜因性脳卒中のなかの塞栓源不明の脳塞栓症として提唱された.その頻度は脳梗塞全体の15~20%とされる.主な塞栓源として考えられる病態には低リスクの心内塞栓源,潜在性発作性心房細動,潜在性悪性腫瘍,動脈原性塞栓,奇異性塞栓症などが想定されている.しかし,branch atheromatous disease(BAD)やWallenberg 症候群などもESUS に含まれるとする解釈もあり,その解釈に関しては,さまざまな見解があるのが現状である.またESUS に対する抗血栓療法については確立したエビデンスが存在しておらず,現在大規模臨床試験が進行中であり,その結果が待たれる.</p>
収録刊行物
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- 脳卒中
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脳卒中 39 (6), 470-475, 2017
一般社団法人 日本脳卒中学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204638849280
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- NII論文ID
- 130006218881
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- ISSN
- 18831923
- 09120726
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可