書誌事項
- タイトル別名
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- Surveillance of intraductal papillary-mucinous neoplasms of the pancreas (IPMN)
- ―観察間隔を中心として―
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説明
膵管内乳頭粘液性腫瘍 (以下, IPMN) は発育が緩徐で, 腺腫, 腺癌に加え非腫瘍性の過形成も類似した臨床像を呈する. 高齢者に多い, 膵頭十二指腸切除や膵全摘が必要になることも多いなどがあり, 発見次第直ちに手術とすることがためらわれる場合も少なくない. 加齢による合併症の増加, 耐術能の低下などの問題もある. 本論文では分枝型IPMNを切除せずに経過観察を行う場合の指標, 経過観察のプログラムについて考察した. 分枝型IPMNでは平滑な壁からなり内部も疎な隔壁様構造しか持たないような病変では, 頻回の経過観察は不要と考えられる. また, 乳頭状隆起を有してもその高さが5mm未満, 一部10mmに満たない場合には, 経過観察も可能と推定される. IPMNでは通常型膵管癌の発生をみることも報告されており, 経過観察時には全膵を評価することが重要である. また他臓器癌の発生も高頻度で, これらも念頭において経過観察を企画する必要がある.
収録刊行物
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- 膵臓
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膵臓 20 (6), 532-537, 2005
一般社団法人 日本膵臓学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204639633792
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- NII論文ID
- 10018039502
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- NII書誌ID
- AN10043798
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- ISSN
- 18812805
- 09130071
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可